この回のゴール
自分のPCに、AIが読める「仕事場」の最初の形(myproject フォルダ)をつくります。そこに、自己紹介・自分の事業・考えていることをまとめたファイルを3つ作ります。
この回だけで「自分の頭の中をAIが読める場所」が手に入ります。
🗺 今日の地図(この順に進みます)
- 道具(Antigravity)を準備する
- 安全に使う2つの約束を確認する
- AIにフォルダ(箱)を作ってもらう
- 最初のファイルを3つ作る(自己紹介・自社・考え)
- できたものを読んで、自分の言葉に直す
はじめに:なぜこれをやるの?
AIに「この空き家、再生すべき?」と聞いても、一般論しか返ってきません。理由は、あなたの現場の情報をAIに渡していないからです。今日は、あなたの情報を置く「仕事場」を自分のPCに作ります。むずかしい作業はありません。ほとんどはAIに指示するだけです。
仕組みはとてもシンプル
Data(情報)→ Logic(判断軸)→ Action(行動)。お客様や物件の事実、自分の判断ルール、次の行動——これを現場の言葉で少しずつ書き溜める場所を、今日つくります。
💜 はじめての方へ:知らない言葉が出てきても止まらないでください。用語集にすべてやさしく書いてあります。今日いちばん大事なのは「とにかく1回やってみる」こと。完璧でなくて大丈夫です。
準備するもの
- ご自身のPC
- Googleアカウント(普段のGmailでOK。Antigravityで使います)
- 自分の事業の情報(思い出せる範囲でOK)
進め方(手順)
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Antigravity(道具)をインストールする目安 15分
この教室の標準の道具は Antigravity です。ファイルを編集するアプリと、AIが一つになっていて、Googleアカウント1つで使えます。公式サイトからダウンロードして、PCにインストール(導入)します。
🖼【画面の見本:Antigravityのダウンロード画面】
※当日は実際の画面をご案内します。会場で講師と一緒に進めましょう。複数のAIを使い分けたい上級者は Cursor+Claude Code でも構いませんが、教室の標準手順はAntigravityで統一します。まずはこれ1つでOKです。
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Antigravityを起動し、Googleでサインインする目安 3分
アプリを開き、お持ちのGoogleアカウントでサインインします。これでAI(Gemini)が使える状態になります。
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作業用のフォルダ「myproject」を1つ作る目安 5分
PCのわかりやすい場所(デスクトップなど)に
myprojectという名前のフォルダ(箱)を1つ作り、Antigravityでそのフォルダを開きます。ここは大事:安全に使う2つの約束
- ① AIに見せるのは、この「myproject」の箱の中だけ。 PC全体は読ませません。
- ② AIは、こちらが指示したときだけ動かす。 勝手には動きません。
この2つを守れば、安心して使えます。
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AIにフォルダの中身を作ってもらう目安 15分
下の指示文(プロンプト)を「コピー」ボタンで写して、AIのチャット欄に貼り付けて送ります。AIが必要なフォルダとファイルのひな型を作ってくれます。
AIへの指示(コピーして貼る)このmyprojectフォルダの中に、次の構成でフォルダとMarkdownのひな型を作ってください。 - inbox(音声メモや走り書きを入れる場所) - ontology - concepts(考えていること・テーマごとのファイル) - people(人物ごとのファイル) - organizations(会社・組織ごとのファイル) - relations(つながりを記録) - actionlog(やったことの記録) フォルダ名は半角英数のままにしてください。
※ それぞれの箱が何のためのものかは 用語集 に説明があります。英語の名前ですが、中に書く文章は日本語でOKです。
作られたら、まず確認
AIがたくさんファイルを作ることがあります。指示していないファイルがあれば、「指示した構成以外のファイルは作らないで」と伝えて消してもらいましょう。
ここまでできたらOK: myprojectの中に、inbox/ontology(中に4つ)/actionlog の箱ができている。 -
最初のファイルを3つ作る(自己紹介・自分の事業・考え)目安 30分
次の3つを、AIに作ってもらいます。1つずつ、下の指示文を貼って進めます。AIに質問されたら、話すように答えればOKです。
① 自己紹介ファイルpeople/ の中に「自分」のMDファイルを作ってください。 私について話すので、それを整理して書いてください。 (例:私は横浜で不動産の仕事をしています。相続や空き家の相談が多く、 女性のお客様に安心して相談してもらえることを大事にしています。…) この続きは私が話すので、聞き取って整理してください。
② 自分の事業ファイルorganizations/ の中に「自社」のMDファイルを作ってください。 事業内容・主なお客様・強み・今困っていることを、私が話す内容から整理してください。
③ 考えていることファイル(概念)concepts/ の中に「良い物件とは何か」というMDファイルのたたき台を作ってください。 一般論ではなく、私が現場で感じている「良い物件とは○○だ」を引き出す質問をして、 私の答えをそのまま書いてください。
いちばん大事なこと:一般論を入れない
「良い物件とは立地と価格のバランス」は誰でも言える一般論です。AIがそう書いたら、「自分の現場の言葉に直して」と伝え、あなたにしか言えない定義(例:「引き渡し後にお客様から写真が届く物件」)にしましょう。これがあなただけの財産になります。
ここまでできたらOK: people・organizations・concepts の中に、ファイルが1つずつできている(合計3つ)。 -
作ったファイルを全部読んで、自分の言葉に直す目安 12分
AIが作った文章を必ず全部読みます。しっくりこない表現があれば、下のように直してもらいます。
AIへの指示この表現は自分の言葉ではありません。普段の言い方に直してください。 意味が分かりにくいところは、具体例を入れて分かるようにしてください。
つまずいたら
- インストールでつまずく → 公式の案内画面どおりに進めればOK。分からなければ会場で講師に聞く。
- AIが英語で返す → 「日本語で答えてください」と送る。
- ファイルが見当たらない → 「いま作ったファイルの場所(パス)を教えて」と聞く。
- AIがファイルを作りすぎた → 「指示した構成以外のファイルは作らないで」と伝える。
宿題(次回まで)
スマホの音声メモで、考えたこと・気づいたことを5回ぶん録音し、テキストにして inbox に入れておきましょう(1回10分以内)。話すテーマは「最近うまくいった案件」「最近モヤモヤしたこと」など何でもOK。次回はこれを材料にします。
出典:本カリキュラムは SOVREN Framework「S1:自分の情報体系を構築する」を、不動産事業者向けに手順化したものです。教える内容は省略していません。